『起立性調整障害』その原因とは?朝起きられないのは病気かも!?
当サイトでは、起立性調整障害の原因や対処法についてご案内していきます。
お子さんが朝起きれない・・・これは何故?
お子さんを何度起こしてもなかなか起きてこない。よくある朝の光景です。
しかし、それがあまりにも毎日続くと、親としては心配になってきます。
「学校で何か嫌なことがあったのかな?」、「体調が悪いのかな?」と心配になることもありますし、ただのサボりぐせと思い、子供を叱ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、“なかなか朝おきることができない”というのには、別の原因が考えられます。
それが『起立性調整障害』です。
起立性調整障害はあまり知られていませんが、実は思春期のお子さんに多く見られる“自律神経失調症”の一種なのです。
では、起立性調整障害とは何が原因で起こってしまうのでしょうか?
起立性調整障害の原因を知ることで、いち早くお子さんからのシグナルに気付いてあげることができるかもしれません。
そこで、起立性調整障害について、その原因をご紹介したいと思います。
起立性調整障害とは
そもそも起立性調整障害とはどのような病気なのでしょうか。
起立性調整障害は、自律神経が乱れることが原因で起こります。
とくに、思春期のお子さんは、身体の成長に自律神経の発達が追い付かないため、バランスを崩しやすくなってしまします。
そのため、起立性調整障害の多くは小学校の高学年から中学生くらいのお子さんにあらわれます。(男児は11歳くらい、女児は10歳くらい)
有病率は、小学生で約5%、中学生になると約10%にもなります。
厚生科学研究の全国調査によれば、小児科外来を受診した10歳〜15歳の3316名のうち、8.5%が神経症、心身症と診断され、そのうち7割が起立性調整障害と診断されました。
この数字からも、起立性調整障害は思春期のお子さんが発症しやすいというのがお分かり頂けるかと思います。
起立性調整障害の症状
起立性調整障害の症状として日常生活でわかりやすいのが、朝起きられないことが挙げられます。
他に、顔色が悪い、食欲がない、立ちくらみやめまいをする、倒れる、気持ちが悪くなる、動悸や息切れをしてしまう、疲れやすい、腹痛などが挙げられます。
これらの症状がみられたら、起立性調整障害を疑ってみても良いかもしれません。
では、起立性調整障害は何が原因で起こってしまうのでしょうか。
起立性調整障害の原因
起立性調整障害の原因には自律神経が大きくかかわってきます。
自律神経は大きく分けて2つの種類があり、この2つがバランスをとりながら、身体の健康を保ってくれるのです。
- 交感神経:主に昼間などに体を動かす時に働く
- 副交感神経:主に睡眠時などに体を休める時に働く
これら、2つの働きがバランスを崩すことで起立性調整障害が起こってしまいます。
例えば、健康な人であれば朝になると交感神経が活動し、夜になると副交感神経が高まります。
しかし、起立性調整障害の場合、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、切り替えがうまくできず、朝になっても交感神経の動きが鈍くなってしまいます。
逆に、夜になっても交感神経が活動を止めず、副交感神経にうまく切り替えられないため、寝つきが悪くなってしまいます。
また、起立性調整障害を理解せず、無理やりお子さんを起こしたりすることも、お子さんにストレスを与え、さらに重症化させてしまう場合もあります。
重症化すると、自律神経のズレは5〜6時間にもなり、午前中の活動が困難になってしまうのです。
まとめ
このように、起立性調整障害は思春期に多い病気だというのがお分かり頂けたかと思います。
思春期といえば、人間関係や勉強、部活に塾など、精神的にも多くのストレスを抱え込みやすくなる年頃です。
周りの大人が、お子さんの変化に気づくことで、起立性調整障害の早期発見につながります。
朝起きられない日が続いたり、疲れやすいようであれば、起立性調整障害を疑ってみる必要があるでしょう。
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